
期待とか、焦りとか、欲とか、そういうものがあるから、「わからないからやってしまう」訳だけど…、そもそも、この話が始まったきっかけってなんだったんだろう?それはね、「わからない時ほどやってしまう理由ってなんだろう?」だった。
で、僕はね、この言葉を聞いてすぐに思ったの。「あぁ、『わからない』をわかってないんだな」だから、タイトルの言葉を僕はまっさきに思い浮かべた訳です。その「終着点」を持った状態で、そこにみんなの思考が辿り着くように、「じゃぁ、それを考えてみよう」と進めていった訳です。
で、やっぱり、そこに辿り着くことは出来るんです。僕の思った答えだって、それなりにもっともらしいじゃん。けれど、その先にもちゃんと、「だけど」は残っていた。論理の飛躍、抜け穴、落ち度、そういったものがある理由は、僕の「ここへ行きたい」という願望があったからに他ならないんだなー。そこへ導くために、そういった無視してきたものもたくさんありました。
まぁ、そういう「着地点がすでにあった」ということなんですけど(笑)ただ、その過程の中で、僕の中でではあるけど、良い言葉がたくさん出てきました。
やっぱり、過程って大事だし、やっぱり、みんなで話し合うのって、大事だな。
例えばね、焦り、欲、期待してしまう、まぁ、この3つに焦点が絞られてきた時に、「じゃあなぜ?」という問いかけをした時に、いい言葉が出ました。
「自己肯定が出来ていないからですよね」
うおっ!!!それは、その通りですよね。知井さんの言う「自愛」に繋がる話。
簡単に解説しましょう。今の自分を愛していれば?間違える自分だって愛せてあげられるなら?間違いを認められる訳で。間違いを認めることが出来ると?自分に対して過度の期待をしなくなる訳です。自分は間違えない。完璧だ。なんて思わない。自分は良い意味で「たいした人間じゃない」と思えているんだから、期待はしなくなる。期待しないなら、欲は出てこないかもしれない。期待しないなら、焦る必要もなくなるかもしれないもんね。
「わからないけどやってしまう理由」は「自己肯定できていないから」これもいいなぁ。というか、これが答えになっちゃう(笑)表題の答えに行く前に、別の答えに辿り着いてしまった!!
ただ、もっと簡単な、一言で終わる言葉があるんだな〜。だって、テーマは「わからない時ほどやる理由」ですから。まさにっていう簡単な一言でわかる答えがある訳ですよね。自己肯定が出来ないというのもすごく良い答えなんだけど、そもそも「わからない」ということを解決したいんだな。
やるかやらないか、の理由には、自己肯定が出来ていないという答えはとてもいいけど、何度も言うけども(笑)でも「わからないのに」というところを解決したいんだな。
ちなみに、この間の答えを先に言いましょう。「もしかして」です。
わからないけど「もしかして」があるから、やってしまう。この時点で「わからない」そのものが破壌してしまうんですね。
わからないけどもしかしてがある…って時点で、わからないが、わかってないじゃないですか(笑)
「わからないからやらない」が普通ですよね。わかるからやればいいんです。
でも、わからないからやる。っていう時点で、「わからないの意味がわかっていない」ということになる。
僕達は「わからない」を知らないといけない。僕体は「わからない」ことをわからなければいけない。
で、わからないけど、もしかして、という気持ちが出てきちゃうんです。なんで出てくるのか…?が、焦りとか、欲とか、期待とか、その他いろいろですよね。この「もしかして」が、とんでもない罠です。直接的に心に問いかけなくとも、このシンプルな悪魔のささやきは、日々の日常的トレードの中に、ものすごく多くあるはず。「でも、もしかしたら・・・」それ、悪魔です。
そこで、知井さんの言葉を思い出す。
儲ける秘訣は「やらない」ことですよ。
これってすごく深い言葉でね、やらない選択が出来る理由は、わからないを知っているからなんですよ。相場の全てはわかる。なんて思っていたら、やらない選択なんてあり得ない。逆に相場の全てはわからない。なんて思っていたら、やる選択なんてあり得ない。
その、常に「やる」と「やらない」の両方の選択肢がある中で、僕達は「やらなければ利益を上げられない」という真理があるんだよね。なのにあえて、「やらない」を選択できる理由はなんだろう?って、考えると、「やらない理由?わからないからだよ」っていうシンプルな答えに行き着ける。まさに、天才Y氏の発言です。
僕「なんでやんないの?」
Y『え?だって、わからないんだもん』
素晴らしい。
だから「わからなければいけないけれど、わからない領域がある」ということなんです。「わからない」って、先に諦めてしまうんじゃなくて。わかろうとして、わかろうとした、その先にあるのが「わからない」の場合もある。ってこと。相場はわからないが真理。と言うけど、「わかろうとしてもわからないのが真理」という方が正しい。わからないだけしかないのなら、逆に言えば相場は全てわかる。になるんだから。
だから、わかるの中にある、わからない。わからないの中にある、わかる。を追求しなければいけないわけ。その中の2つの選択肢の中の1つ「わからない」を、僕達は何故か見落としてしまうんです。だから「わからない」を知ろう。わかるために考えて、わかるために考えて考えて、結果「わからないんだな」っていうことを知ろう。その「過程」が大事なんです。もしかして、は、過度の期待です。もしかして、が、焦りを生みます。もしかして、が、欲を生むんです。
これ、全部、「あり得ないことを過大視した状態」でしょ?だってわからないが前提にあるのにもしかしてって思う理由と意味がわからないでしょ?だから、あの答えは「もしかして」なんです。僕の中ではね。
「わからない」のに「わかる」ってあり得ないことを考える。ってことかもしれない。なんにしても、わからないがどっか行ってることに気付かなきゃ。
さて、そんな話の中で、もっといろいろと掘り下げて考えた末に出た名言を紹介しましょう。
「仕事としての自覚」
これは、梅干しで有名なAさんの言葉です(笑)あ、別に有名じゃないけど(笑)
『ふとした時にやってしまう。そのことを考えた時に、僕の出た答えは「仕事としての自覚」でした。』とおっしゃっていて、あぁ深い!って思ったんです。
考えてみればわかること。仕事って「わからない」こと、知ってるじゃないですか。簡単に引き受けますか?まったくわからないことを。「これこれ、やっておいて」「あ、僕まったくわからないんですそれ」って言って、「おまえはやれることしかやらない」なんていう上司、僕はそういう人のそういう発言が人の成長を止めているって思っています。
わからないことしかやらないじゃなくて、わかる人にやらせた方が効率が良いでしょ。わかる人がわからない人に教えた方が良いでしょ。なのに?「おまえはやれることしかやらない」・・・意味がわからない。効率無視か!!!!って、怒っちゃうんですけど(笑)まぁ、その真意にもいろいろとあるんだろうけどさ。簡単にその言葉を使ってほしくないって僕は思う。
僕の好きな言葉がある。
「やれないって言うのは良くないよ。でも、やれないことをやれると言うのはもっと駄目」って言葉がある。
難しいことだけど、その通りだと思う。
ちなみに知井さんは、「やれます」って言うタイプの人(笑)その変わり、やれると言ったからには、つじつまを全力で合わせるんだ。けれど、知井さんに「来月までにピアノ覚えて下さい、僕歌いたいですから」と言ったら、『ごめんまさと、無理やわ(笑)』って言うと思う。そこで僕が言うんです。僕はピアノが弾けるから。「知井さん、無理だ無理だと言って、やれることしかやらないんですね」
知井さん、どんな気持ちになる?(笑)僕だったら、怒るかな(笑)
だから、僕は「やれることしかやらないのは駄目だ」発言がめちゃくちゃ嫌いなの。でね、それがトレードに出てしまったら、もう話にならないよ。やれるとこでしかやっちゃ駄目なんだもん。トレードは。
わかるところでしかやっちゃ駄目なんだもん。正確に言うと「わかる感覚の時」にしかやっちゃ駄目なの。で、仕事になると、どちらかと言うとわかるでしょう?「これ、俺には出来ないなぁ」ってわかるじゃん。そうやって会社が成り立ってんだもん。
社長が出来ないことを、社員が役割分担でやるんです。営業、経理、事務、総務、いろいろあんじゃん。社長、出来ないことと、やりたくない仕事があるはずだぜ。でも、社長は、社長にしか出来ないことをやっているでしょう?社員には出来ない、誰にもできない仕事をこなしている。それこそ「やれることを全力でやっている状態」って言えるじゃん。それを、あたりまえのようにみんな知っているはず。
ま、「やれることしかやらない」のが、駄目なパターンもあるよ。大丈夫。「おまえもっと、違うこともやれよ」って思うこともあるから(笑)でも、そればかりでも駄目かもしれないよって話だよ。で、だからこそ、仕事としての自覚を持てば、トレードでも、そういう役割分担的な考え方を、同じように考えられるかもしれない。って思うんです。
つまり!『だからこそ、わからないを知っている。ってことに氣付けるな。これ』って、仕事としての自覚と言う言葉を聞いて僕は思った訳です。
良い言葉だ。そうやって、みんなと話している時間がとても楽しい。
ちなみに、わからない時にはやらない。って人に、なんでやらないんですか?って聞いたら、答えは至ってシンプルだった。
「わかんないんだもん」
さっきも言ったか(笑)その謙虚さが、利益に繋がるのかもしれない。やれることをやろうぜ。みんな。
この記事はまだつづきます。
次→「わからない」を知ろう −5−(やらないための手法)
コメント
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2016年 5月 18日トラックバック:「わからない」を知ろう −3−(収束していく思考) | 氣愛通信
いつもお世話になっておりますm(_ _)m
とっても深い記事ですね♪
あっ、
天才じゃありません(*`・ω・´)ノ
よろしくお願いします(笑)
Y子さん!
天才ですね(笑)
あの時の話はとても楽しかったね!
また天才Y講師の講義も楽しみにしてます☆
ありがとうございました♬
とっても感動しました!
言葉にならないくらい、凄いです!!!!!
N山さんに褒められると嬉しいですね(笑)
また、こんな哲学の話を居酒屋でしましょう(笑)
ありがとうございました!
こういう所に取り上げられるの初めてなので、内容とは別の部分で、おっ!とビックリ。
投資の世界では無いですが、この手の話って高校生の頃、徹夜で良くしたなぁと懐かしく思い出しました。
梅干Aさん!笑
男の哲学の著者、川北義則さんが書籍の中で「学生時代の頃はデカルトの我思うゆえに我ありについて夜通し語ったものだ」っておっしゃってました。
僕もそうゆう学生時代を過ごしたかったなぁって思います。最近ではあんまり無いのかもしれないですねー!
またこーゆー話したいっすね!